捨て犬と野犬について

◆捨て犬

道東の内陸部の小さな農村地帯に住んでいた私たちは、何度も捨て犬に出会いました。
人里のある田舎、という立地は、犬を捨てる人にとっては捨てやすい場所なのかもしれません。引き取り手の無い子犬を捨てる、と言うのでは無く、飼えなくなった成犬を捨てて行くパターンがほとんどです。
首輪をつけたままの犬、車から放され置き去りにされて寂しがっている犬、まだ子犬のあどけなさが残った犬など様々でした。
何らかの事情で飼えなくなった犬を捨てるときには、きっと罪悪感があると思いますが、人里に捨てることにより少しでもその罪悪感が軽くなるのでしょうか。
実際に捨てる瞬間を目撃したと言う人もいました。

我が家は、捨てやすい場所の近くで、なおかつ犬を飼っていたっためか、捨てられた犬が来ることが多く、やり切れない思いでした。

ただ、酪農家の人など動物を仕事としている人にとっては、動物の生き死にも慣れているためか、毎年飼い犬に子供を産ませて、毎年捨てている人もいるようです。

◆野犬

のら犬が群れとなり、畑などで列をなして走っている光景を何度か目にしたことがあります。
家畜が野犬にやられるという話はよく聞きますが、群れでいるのを見ると、人間でも怖いものです。
野犬対策として、野犬を殺すための薬などを、要所要所に置くなどの駆除が行われているため、現在は野犬の数は減少しているようです。ただ、駆除のための手段が飼い犬に引っかかることもあり、薬を飼い犬がなめて即死なんていうこともあるようです。

◆ポン太くんがやってきた

ある日、我が家の愛犬、アイヌ犬のさん太くんの元に一匹の犬がやってきました。
その犬は、しばらく近くのバス停で寝泊まりしていた犬です。首輪がついているため、どこかから逃げた犬が、また誰かに捨てられた犬のどちらかと思われました。
その犬はとても人懐っこくて、さん太の散歩にも一緒についてきます。子供と少し散歩に出かけてもついてきます。家に帰る時も一緒です。
今までも、何度か捨て犬や野良犬がさん太の元にやってきたことはありましたが、これほど人懐っこくて、長居する犬は初めてでした。
2~3日ほどそのような状態が続いたのですが、ふと気づくと玄関の中に入り込んで、グースカ寝ているではありませんか。玄関のドアが少し開いていて、隙間から入ったようです。
こうなったら飼うしか無いなとは思ったものの、首輪の付いた犬。もしかすると迷い犬で、誰かが探しているかもしれないと考え、まずは役場や駐在所や保健所などに問い合わせてみることに。結果は、案の定というか、探している人はいませんでした。
こうして、迷い込んできた犬を家族の一員として迎えることにしたのです。
人間が好きな、性格の良いやさしいその犬を「ポン太」と名づけました。
検査やワクチンのため動物病院に連れて行くと、思いのほか若い犬、もしかしたら2歳にも満たないのではないかとのことでした。
やはり、捨てられてしまったの犬なのでしょうか。
ポンちゃんの正体はいまだ不明です。

Mikimakoのほん

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