北海道の暮らし~交通手段

広くて人口密度の低い北海道、どこへ行くにも移動が大変です。

◆列車(JR)

札幌近郊においては、市営地下鉄やJRの利用も便利なものの、北海道全般において普通列車は利用者は少いです(車両も1両とか2両とか)。

国鉄からJRにかわるときに多くの赤字路線が廃線となり、全道を網羅している交通ではなくなりました。
第3セクターとして存続していたふるさと銀河線なども結局無くなってしまい、交通弱者にとっては厳しい立地です。

現在残っている路線は、主要都市と主要都市を結ぶ路線ですが、赤字路線も多くあります。

ただし、景色が良いところも多く、ノロッコ号やSKなどの観光列車が運行されており、重要な収入源となっているようです。
赤字路線解消のために、レールと道路の双方で走行可能なDMV(デュアル・モード・ビークル)の開発を進め、現在世界初の実用化に向けて運転試験なども行っています。

本数も少なく1時間に1本なんていうのは当たり前。日常の生活に密着しているとは言い難いものとなっています。

と、このように書いてしまうと全く利用価値がないような感じがしますが、実は重要なアイテム。普通列車に関しては高校生の通学列車となっている路線が多いようですし、お年寄りなども利用します。路線バスよりも運賃が安価なので、毎日乗るにはやはりJRなのです。子育て中の家庭などは、高校のことを考えるとやはりJRの駅がある地域に住むのがオススメ。JRがあるだけで、進学できる高校の選択肢がグッと広がります。

ちなみに田舎では、電気で動く「電車」が無いため、北海道の人は列車のことを「汽車」と言います。

◆路線バス

北海道の路線バスは日本一高い、という話を聞いたことがあります。
広い土地に人口密度が低いとなると、バスの1区間の距離が長く、また、乗車人数が少ないためでしょう。
JRと同様で、赤字路線が多く、廃線や路線変更も多いようです。
運行路線が少ない、本数が少ない、料金が高いと言った問題点があり、路線バスもまた使い勝手は良くないです。

◆公営バス

北海道の各地にはJRも無い、路線バスも無い地域が多くあります。
しかし、通学やお年寄りの通院などでどうしても必要なものです。そう言った地域では、町バスや村バスなども公営バスが運行されていることもあります。スクールバスに一般の人が乗車できたり、病院などの施設に直行するバスが運行していたりと、運行方法はそれぞれですが、福祉の一環として行っていることも多いようです。

◆タクシー

地方都市であってもタクシーはあります。
駅前やショッピングセンターなど、病院に停まっていたりもします。
しかし、周辺の町村にはタクシーは無いか、あっても1台2台。人が歩いていないため、流しのタクシーはありません。利用時には電話して迎えに来てもらわなければなりません。北海道郊外となると、移動距離が長くなるため、タクシーの利用は料金がかさみます。それでも、空港へ行く人などが利用するようですが、わずかな台数で足りていることは確かです。

ちなみに、北海道で「ハイヤー」と言えばタクシーのこと。ハイヤーとタクシーのグレードは同じで、タクシー会社の名前が「○○ハイヤー」だったりすることもあります。

◆自家用車

北海道で最もポピュラーで重要な交通手段が自家用車です。

上記でも書いたとおり、これだけの広い土地を公共の交通手段で賄うのは不可能なのでしょう。

北海道では1人1台の所有が当たり前の状態となっています。

車が無いと生活できない地域に住んでいる人も多いため、北海道では高齢者の運転も非常に多いです。高齢者の運転は本当に危険だなあと感じることも多いのですが、都会と違い車が無いと生活できないような場所です。安易に運転免許の返還を求めることができないのが現状だと思います。車が無いと自分や配偶者の病院に行けないと言った問題があるので。

また、北海道の郊外では特に「生涯現役」を生きがいにしている人が多く、運転免許の返還なんてプライドが許さないという人もいるという話です。

話はそれますが、北海道の田舎では、現役の若い人がいるにもかかわらず年配者がいつまでも第一線にいるため、なかなか時代の変化に着いていけなかったりして、若い人たちが結構苦労しているみたいです。40代、50代になっても世代交代してくれなかったりすると、つらいよね。

何はともあれ、極端な車社会の北海道。
だからか、北海道の人、特に田舎の人は本当に歩くことが少ないです。歩いて5分かかあるところであれば車で行くと言う人が多いのですから。 

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