カントリーな暮らし~生活事情
北海道と言えば、牧歌的な田舎の暮らしが魅力。北海道の田舎での日常生活は?家の密集しないカントリーサイドでの生活事情です。
◆お買いもの事情
田舎での生活で日々困るのはやはり買い物。特に北海道は広いので最寄りのスーパーまでの距離が長い。今日の夕ご飯はスーパーの特売品を見てから決める、と言うことにはなりません、残念ながら。
1町村に1つはスーパーはあります。農村部であれば、たいがい、役場や病院のある市街地にAコープ(農協のスーパー)があります。農村部のスーパーであれば野菜が、漁村であれば魚介類が安く買えます。また、農村地帯であれば野菜の直売所などもあり、シーズン中は野菜に困る事はありませんし、漁村では魚介類には困りません。でも田舎のスーパーはどこも肉はイマイチですし、 農村部の小さいスーパーでは魚はあまり期待できません。で、結局は買いだめが必要となります。ただ、食料品だけではなく、日用品の購入などを考えると少し大きな町に出る必要があるので、ある程度は仕方のないことです。田舎の小さなお店は日曜日が休みだったりしますしね。
あと多いのは生協の宅配を利用している人。私たちも利用しています。店舗で購入するよりも多少割高ではありますが、購入のための燃料代と時間を考えると、高額すぎるいう感じではありません。毎週チラシをみて注文するというシステムなので、上手に安いものを購入すれば常に底値で買える物もあります。別に注文しなくても良いですし。と、こう書いてしまうと生協の回し者かと思われるかも知れませんが、全くそんなことはありませんので。
ただ、土地柄を考えると、非常に便利なシステムですし、利用者も多いです。
あとは、北海道の内陸部では大半の人が自家菜園を持っているため、夏の間はある程度自給できるという強みもあります。自分で育てた野菜を毎日食べている田舎の人は幸せですね。
◆新聞~みんな北海道新聞!?~
えっと、私たちは夕刊が夕方に配達される場所に住んだことがありません。夕刊は翌朝に朝刊と一緒に配達されてきます。夕刊が届いた時には、その夕刊はすでに前日の新聞となっているため、あまり読む気にならないのが現状。だったら、夕刊を取らなければ良いのでは無いか、と思うのですが、今まで頼んだ新聞屋では、夕刊が翌朝配達される地域では必ず夕刊と朝刊をセットで取らなければならない、という独自のルールがありました。新聞取扱店も一地域ひとつという独占企業(正確には企業ではなく個人商店)が多いので、嫌でもそこに頼むしか無いと言う状況です。田舎の新聞屋さんは住んでいる世帯数が少ないため、部数も少なく厳しいでしょう。
新聞は北海道新聞。全国紙は断られることがあります。北海道では北海道新聞のシェア率はとにかく高い。田舎だとなおさらで、100%という地域もあるでしょう。少ない部数で、しかもほとんどが北海道新聞なので、数戸だけが他の新聞というわけにはいかないのでしょう。
新聞店からさらに離れた地域では郵便で新聞が届くというところもあるようです。
◆郵便配達、宅配便
カントリーサイドでも郵便は一応毎日届きます。普通郵便は1日1回です。こちらから発送したい郵便物を自宅の郵便ポストの近くに出しておくと、配達員の人が持って行ってくれたりすることもあります。これはあくまで配達員の好意によるものだそうです。
郵便物集配回数も少なかったり、中央郵便局が遠かったりで、速達で出しても普通郵便で出してもかかる日数は同じという地域も多いようです。
宅配便に関しても、基本的にどの業者も1日1回はまわって来ます(もちろん宅配物が無いと家には来ませんが)。ただし、1日1回の巡回であれば当然、配達時間指定がきかないこともあります。たとえば夜間配達指定をしていても、突然昼間に配達に来たり、あらかじめ「夜間指定になっていますが、夜間の配達は無いので昼間でも良いですか?」という電話があったりします。ただ、最近は時間指定通りに配達する業者もあって、かえって申し訳ないような感じなので、自分でネットショッピングしたものなどは時間指定はしないようにしています。雪だったりすると大変ですから。一度、配達員の方が吹雪の中を車が通れないからと歩いて来てくれたことがあります。その時は、一度本日は吹雪のために配達できない旨の電話があり、もちろん快く了承したのですが、荷物の中身が「生花」だったので凍ったら大変だとわざわざ配達に来てくれたのです。
また、宅配便の業者によっては、地元に支店が無いため、下請けの業者に委託される場合があり、宅配までにより日数がかかることも。たとえば大阪からA社で発送し、家へのお届けも同じA社の場合、発送から配達までに2日かかるのが普通ですが、地元に支店の無いB社であれば「発送B社→配達C社」「発送B社→北海道での運輸D社→配達E社」となるため、より日数がかかることもあり、生モノなどは心配です。また、北海道は冬の配達が要注意で、冬に果物や花、お菓子などを普通に発送すると配送途中で凍結してしまい、届いた時には凍結と解凍により目も当てられない状態になっていることもあります。冷やす必要のないものでも「冷蔵」で発送する必要があります。
◆インターネット環境
インターネットの環境は都心に比べると決してよくはありません。はい。
未だにISDN回線の家庭が多くありますし、無線LANでブロードバンドを広げようという地域もありますが、障害物に弱いため防風林が邪魔することも多いようです。
各地域でブロードバンドを誘致する運動を行っていますが、200戸の申し込みがあった時点でようやくADSLが開通するとNTTの人が言っていました。ということは、範囲内に少なくとも200戸以上の家が無いとダメな訳であり、集落が分散している北海道のカントリーサイドでは難しいのです。
広い地形と、これからますます進む高齢化、そして過疎化の防止のためにも、田舎こそブロードバンドが必要だと思います。人口が少ないから導入できないという理屈は理解できますが、お年寄りの遠隔地医療や、買い物、情報の共有、SOHOとして仕事をするなど、田舎であるからこそ必要な理由はいっぱいあります。田舎でブロードバンドが生活に密着したものになれば良いのにと期待している人は多いはずです。
ブロードバンドが使えない地域では、モバイルカードを持つ人が多いですが、電波の届かない地域がまだまだ多いのも現状です。
◆虫くんたち
北海道は冷涼なのですが、それでも緑に囲まれたカントリーサイドでは様々な動植物や虫が生息しています。その中でも生活に密着したのが蚊やアブ、ブヨ、クモ、ハチ、カゲロウ、ワラジムシ、蛾、名も分からない小さな小さな虫くんたちです。そんなちょっと困った虫くんたちを紹介しましょう。あまり刺されすぎると、虫に対してアレルギー反応を示してしまい、虫が少し止まっただけで、虫の脚や羽など体の一部分が触れただけで、その部分が刺されたように腫れて痒くなることもあるようです。私たちも経験しています。
- 蚊
- 夏に水辺などで大量発生。場所によっては蚊の栄養状態が良いのか、太っている。場所によっては晩秋まで生息。雪のチラつく11月に蚊に刺されると、さすがに嫌になる。
- ブヨ
- 小さなハエのような見た目だけど、刺し口は大きく刺された後に血がにじむ。あとから大きく赤くはれて痛くなり、熱を持った状態に。数日間は辛い。水のきれいな場所に生息。
- アブ
- アブも大きく、刺されたら痛い。夏に発生。
- クモ
- どこでもかしこでも卵を産み増えるクモ。中にはビックリするほど巨大なクモもいる。
- ハチ
- 田舎はハチに要注意!特にスズメバチは怖い。草藪の中などに巣があると分りにくく、近くまで行ってしまい刺されることも。2度目3度目になると要注意だそうです。
- ワラジムシ
- 比較暖かい地域に多く生息するようです。
その生命力は強力で、暖かくなりつつある晩冬には家の中を這いまわっていたりします。新築の新しい家にもいっぱいいるらしく、彼らはいったいどこから入ってくるのでしょうか?おそらく家の中で越冬しているのでしょう。
- テントウムシ
- 秋にはテントウムシの大移動が始まります。冬のために越冬場所へと向かうのでしょう。その数やものすごい数で、テントウムシの通り道に当たると、家の中にも大量のテントウムシが!!
- 蛾
- 明るいところの大好きな蛾。夜にはライトの近くにうじゃうじゃ飛んでいます。また、窓に貼りついて、中には少しの隙間を通り抜けて家の中まで入ってくる蛾も!夜に玄関を開けた隙に入ってきたりと、まあ蛾は友達みたいなものです(?)。とても巨大な、アゲハ蝶などよりもずっと巨大な蛾もいて、けっこうグロテスクです。
- 小さな虫たち
- 小さな小さな虫くんたち。彼らはあまりにも小さいために、網戸の間から室内に侵入してきます。照明の下を飛び回る小さな虫たち。この中には、刺す虫もいます。ほこりのように小さいため、手に小さなほこりがついている、と思いきやチクッ!小さなデキモノくらいしか貼れませんが、かなり痒い。小さいからと言って侮れません。
◆ネズミさん
田舎にはいろんな動植物が生息していると言う事は上記でも書きました。リスがいたり、かわいい野鳥たちがいたり、キツネがいたり、シカがいたり・・・・そしてネズミさんもいます。カントリーでネズミがいないと言う事はまずありえません。
道内にはエゾヤチネズミ、ムクゲネズミ、ミカドネズミ、エゾアカネズミ、カラフトアカネズミ、ヒメネズミの6種類が生息しているそうです。ちなみに「トガリネズミ」というのもいますが、トガリネズミはモグラの仲間です。北海道にはモグラは生息しないので、北海道でモグラだと考えているのはトガリネズミのことです。トガリネズミは山岳地帯に生息し稀少かつ有益なので、ネズミという名前がついても駆除の対象になるものではありません。
と、種類はともかくとして、野外に生息するネズミさんたち。酪農家などは牛舎にいるネズミを駆除するために猫をたくさん飼っていたりします。ふつうの一般家庭では、とにかくこのネズミが家内(室内)に侵入しないことが重要。床下に入ってくるのはある程度仕方がありませんが、床や壁に少しでも穴があると室内に侵入してきます。頭が入れば全身通り抜けることができるので、小さなネズミであれば1cm強の隙間でも難なくOKなのです。また、非常に強靭な歯をもつネズミたちは木や土を歯で削って入ってきます。
ネズミはエキノコックスを媒介すると言われていますし、非常に不潔です。家の中には絶対に入って欲しくない生き物ですが、一度中に入ってくると通り道を覚えてしまうため、毎日のようにやってきますし、放っておくと家内で出産して増えると言う恐ろしいことになりますから、とにかく穴という穴、隙間という隙間をふさぎ、入ってしまったネズミはすぐに駆除することが大事です。ゴキブリホイホイのネズミバージョンが売っているので、それを通り道に置くとすぐに捕れます。ネズミ捕りに引っかかった時の鳴き声や暴れ具合がとても嫌なのですが、仕方がありません。とにかく家内に入れないことが重要です。
ところで、小さな野ネズミたちは毛並みが良くて、ハムスターにしっぽが生えた感じです。私はネズミが大嫌いなので、ネズミを見た瞬間に「ハムスターは飼えない」と思ったものですが、同じく本州から引っ越してきた知り合いは、野ネズミがハムスターのようにかわいいので「このネズミを飼いたい」と思ったそうです。
◆ゴミ
環境保護の一貫として、ゴミを減らしリサイクルを推進する、という取り組みが全国的に行われています。ゴミの有料化などもあり、リサイクルへの関心はますます高まっています。
田舎でも、徐々にゴミの分別への関心は高まりつつあるものの、まだまだ自家焼却する家庭も多いようです。一昔前までは普通に見られた光景です。現に、私たちが最初に住み始めた場所では某団体が地面に大きな穴を重機で掘って、燃える物はもちろんのこと空き缶などの燃えないものまで石油をかけて燃やしていました。
現在では、法律が施行されたこともあり、さすがに家庭レベルにとどまっていますが、何でもかんでも燃やしてしまうこともあるようです。
広い敷地に住んでいる家庭は、燃やせないものは広い敷地に捨てておくことも。表からは見えない場所に置いておくと景観も悪くならないですし、大して邪魔にもなりませんから。生まれてから今までにゴミ収集にゴミを出したことが一度も無いという大人もいるくらいです。
曇りの日や、霧の日はゴミ焼却の絶好の日和で、あらゆる所で焦げ臭いにおいが漂うことも。捨てるところに困らない、都会とは違い焼却しても直接的に誰かに迷惑をかけるわけではないことや、また、環境問題を実感することのが無かったということも理由の一つでしょう。ゴミの焼却は昔からの流れです。昔から特に環境に変化を感じることが無かったという、ある意味、とても恵まれた環境にいたため、ダイオキシンだとか大気汚染などについて無関心であったのだと思います。家具などの粗大ゴミをキャンプファイヤーのように燃やしたりすることもあるようです。


